【クリッパーのススメ】StandardCLIP
- iso:R
- 2021年6月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年6月13日

本日はSIR StandardCLIPを紹介!
リミッター(マキシマイザーを含む)については沢山のレビューや比較記事を見ますが、クリッパーについてはあまり語られていないように思いますので今回はクリッパーについて書きます。
少なくとも日本語の情報はあまりないのではないでしょうか。
StandardCLIPは絶対買った方が良いです!
パンチがありつつ音圧があるmixには必須と言っても良いクリッパーですが、iso:R的ファーストチョイスのクリッパーです。
クリッパーとリミッター
クリッパーもリミッターも、スレッショルドを超えたピークを堰き止める目的で使います。
ピークを押さえるとなると皆さん真っ先にリミッターに手が伸びると思いますが、クリッパーも場合によってはとても有効な解決策になりますので使い分けたり、併用してみてはいかがでしょう?
なぜクリッパーなのか?
リミッターはなるべく歪ませないようにピークを叩きます。
一方クリッパーはスレッショルドを越えた信号を歪ませます。
アナログ領域での歪みをシュミレートしたものと言っても良いかと思います。
適度に使えば、暖かい良い意味での歪みが得られます。
リミッターは歪みにくい反面、ドラムのトランジェントを損ないやすかったり、全てが前面に張り付いたような音になりがちです。
クリッパーはやり過ぎなければドラムのパンチを保ちつつピークを叩くことができます。
ですので併用するのが良いと思っています。
いわゆるサチュレーターやアナログ卓のエミュレーター的なプラグインを同様の目的で使うこともできます。
またElevateやT-Racksのようなマスタリングスーツにはクリッパーのセクションがあったりします。
なぜStandardCLIPのような単体のクリッパーを使うのか?
では、なぜStandardCLIPような単体のクリッパーを使うのか?
という疑問が出てくると思います。
自分の場合は、
1. ワークフローとマインドの観点
2. キャラクターの違い
の2点が理由です。
1.ワークフローとマインド
サチュレーターとして開発されているものはキャラ着けに重きを置いているものが多い。
(と言うか僕はキャラ付けに使います。)
一方クリッパーはあくまでピークを押さえることが主眼で、副産物的に色がつく。
というように認識しています。
なのでワークフローの中で登場するステージ、段階が違う。
(サチュレーターは音作りの段階で、クリッパーはMix/Masteringの段階での使用が多いです。)
またクリッパー専用プラグインを用意するメリットとして、明確な目的がないなら刺さないというマインドを保ちやすいです。。
「このプラグイン、クリッパーついてるからなんとなくONにしとくか」みたいなことが起こりにくい。
2.
これはそのままです。
StandardCLIPにはStandardCLIPの、KClipにはKClipのキャラがありますので、それを求めてということです。
StandardCLIPの強み
1.メーターの充実
2.狙った音に到達しやすい
1.メーターの充実
GUIはいにしえのプラグインといった感じでテンションは上がりませんが、どこが叩かれているのか、どの程度叩かれているのかが非常に見やすい。
耳に自信がない人でも良い結果を得やすいと思います。
2.狙った音に到達しやすい
設定次第で微妙な効果から過激な音作りまで可能です。
僕はソースに応じてStandardCLIP、KClip、Diamond - Lift 3を使い分けています。
中でもStandardClipは幅が広いです。
まとめ
僕自身が長いこと音圧とパンチの両立に悩んでいましたが、解決策の一つがClipperです。
StandardCLIPはたったの$25ですし、騙されたと思って買ってみてください。
具体的な使い方は後日動画を出すつもりです。
また本文中で触れた、KClipとDiamond - Lift 3についても記事にしますのでお楽しみに。
Diamond - Lift 3はある種のゲームチェンジャーと言って良いと思います。
乞うご期待!
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